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お役立ちコラムColumn

先輩の声(雇用)

経験が積み重なる場所。大雪山の麓で学べる農業のかたち

北海道上川町。
国立公園として国内最大級の面積を誇る「大雪山国立公園」の一部に位置し、四季折々の雄大な自然を間近に感じられるまちです。

そんな上川町にあるのが、有限会社グリーンサポート。1998年2月に設立され「畜産部」「農産部」「コントラクター部門」の3部門を軸に事業を展開する農業法人です。

農地は、上川町の中でも「旭ヶ丘地区」と呼ばれる標高の高い場所にあり、平地と比べると平均気温は1〜2度ほど低く、朝晩の寒暖差が大きいのが特徴です。寒暖差があることで、作物は甘みや旨みを蓄えやすくなります。こうした自然条件こそが、おいしい野菜づくりにつながっているのだといいます。

今回は、そんなグリーンサポートの「農産部」で働く4名の方々にお話を伺いました。

左から/長谷さん、宍戸さん、浅田さん、谷津さん


大阪府出身、27歳の浅田康多さん。

プライベートではバンド活動に励む宍戸隆之さん。

「プラプラしていたら拾われた」と冗談交じりに話す長谷隆広さん。

そして、30代前半まで出版広告業界でライターとして働いていた谷津学さんです。

経歴も年齢もさまざまですが、実はその多くが未経験、もしくは異業種から農業の世界に飛び込んできた方々でした。

そんなみなさんに「農業という道を選んだそれぞれの想い」をまずは聞いてみました。

母を想っての行動が今に至る

まずは大阪府から北海道へとやってきた浅田康多さんです。

農業に興味を持ったきっかけは、意外にも「家の中の小さな出来事」から始まっていました。

「母が植物が好きで、よく手伝っていたんです。母は詳しくない僕に色々聞いてくるんですが、結局ふたりとも分からなくて枯らしてしまうことも多くて。それが少し悲しくて、手助けできたらなと思ったのがきっかけです」

そこから植物について調べるようになり、高校・大学と農業系の学校へ進学。進学先に選んだのは北海道の酪農学園大学。

「大学では教員免許が取りたいと思っていたんですが、さらに『農業』を学びたいなら、大阪とは規模の違う北海道も選択肢のひとつだと恩師に勧められて、北海道へ行くことを決意したのが始まりでした」

「挑戦したい」から始まった選択

続いて宍戸隆之さんは、30代を迎えたタイミングで働き方を見直したといいます。

「それまで在宅でデスクワークをしていたのですが、30代になった時にこのままこの仕事で終わってしまうのかな、と少し立ち止まって考えたんです。自分はもともと田舎で暮らしていて、実家が酪農をやっていたので、牛と畑がある環境で育ってきました。そういう場所にもう一度戻ってみるのもいいのかなとか、酪農を経営してみるのも、挑戦するなら今なのかもしれない。このまま何もチャレンジしないで終わるのではなく、まずはやってみようと行動してみたんです」

さらっと語る宍戸さんですが、新しい一歩を踏み出すには大きな覚悟が必要だったはず。そんな中なぜ「酪農」ではなく「農業」という選択をしたのでしょうか。

「実際に調べてみると、経営するって本当に大変なんだなと身に染みて感じました。自分が経営するとなったら、どれくらいお金が必要なのかを農協さんに聞きに行ったりもして。その中で、改めて簡単なことじゃないと気づいたんです。一度、別の職種も含めてちゃんと考えてみようと思い求人を探していた時に、出てきたのがこのグリーンサポートでした」

当初は季節雇用としての採用だったものの、働くうちに農業の奥深さに惹かれ、自ら正職員として働きたいと直談判するほど、グリーンサポートの仕事にのめり込んでいったといいます。

「興味なかった」から20年のリアル

続いて「あの、この二人の後っていうのが非常に言いにくいんですけど…私全く農業興味なくて(笑)」と口を開いたのは長谷隆広さん。

「実家が農家だったっていうわけでもなく、両親ともに普通の会社員でした。ただ、叔父の親戚で農業をやってる人がいたので、小さい時から『大変そうだな』と見ていて、正直絶対やりたくないなとも思っていたんです。でも、20歳ぐらいの時に仕事もしないでプラプラしていた時期があって…。その当時このグリーンサポートの代表してたのが、たまたまそのうちの叔父だったんです。『プラプラしてるんだったらちょっと手伝いに来い』っていうことで、最初は2年間季節雇用で入って、その後そのまま年間雇用になった感じですね。なのでほんときっかけはただ暇してるなら手伝いに来いって呼ばれたからという理由でした(笑)」

冗談交じりに笑いながら話してくれる長谷さんの姿からは、現場を明るくする空気感が伝わってきます。誘われて入ったこの世界で、気づけば20年。今では周りから頼られる存在です。

「やっぱり仕事を任せられてくると、ただ言われたことをやってるのとは違うんです。自分が『こうやったらいいかな』って考えて、それがうまくいった時はやっぱり嬉しいですし、そういうところも会社がきっちり評価してくれるので。やりがいは感じていますね」

「百姓になりたい」元ライターが知った農業の魅力

最後に、完全な異業種から農業の世界に入った谷津学さんに「広告業界からどうして農業へ?」と伺いました。

「ライターとして取材をしていく中で、取材対象者の話を聞いていくと、その人の人生を擬似体験してる気持ちになるんですよね。そうした時に『農家の人って明るいな』って思ったんです。農家はかつて『百姓』と呼ばれていましたよね。これは『百(100)の仕事ができる』という意味があるんです。だから、俺は百姓になりたい!って思ってこの道に進むことを決めました」

そう話してくださった谷津さんも、気づけば30年ほど農業の世界にどっぷり浸かってしまったのだそうです。

「学び」と「挑戦」できる環境

大学卒業後の進路としてこの会社を選んだ浅田さんは、入社の理由をこう話してくれました。

「高校の頃から、たとえば牛の糞を植物の堆肥にして、そこからまた植物を育てたり、その作物を飼料にして牛に与えたり。そういう循環型農業に携わっていたのですが、まさにそれが、ここはすごく適しているなと思ったのが一つありました。それに部署も多くて、本当にいろんなことをやっている会社だなという印象があって。ここに来たら、いろんなことを学べそうだなと思ったんです。機械作業も多いと聞いていたので、機械を乗りこなせるかなという不安はありつつも、それ以上に面白いことがたくさんありそうだなと感じて一度チャレンジしてみようと思い、入社を決めました」

まさにグリーンサポートは複数の部署があるからこそですね。

宍戸さんもまた、求人を探す中で「ここは他とは違う」と感じたと言います。

「個人農家から農業法人まで求人を何件か見て、実際に足を運んで話を聞いたりもしました。その中でここの会社は社長が直接電話に出てくれたんですけど、その時すごく優しくて(笑)。会社としてちゃんとやっているんだなっていうのを感じましたし、これから伸びていく会社なのかもしれないな、というのもなんとなく感じたんです。こればっかりは実際、働いてみないと分からないことがほとんどだと思うので、とにかく行ってみよう、という気持ちで来ました」

入社後も社長への印象は変わらず「優しいです」と宍戸さん。また、尊敬できる上司とも出会えたといいます。

「体力だったり、知識だったり…もう本当にまさに『プロ』すぎて。季節雇用から正社員になりたいと思った理由にもつながるんですけど、自分もそういう『プロ』になりたいな、って。今はそこを目標としています」

また長谷さんは、法人として整った体制があることを、働きやすさの理由としても挙げてくださいました。

「私が入った当初と比べると、内部の体制は全然変わりました。正直最初はゆるくて、あまり会社っていう感じではなかったです(笑)。でも今は保険だったり、いろんな制度が整って、ちゃんと会社としての体制ができました」

さらに将来的に個人で就農したい人に対しても、柔軟にサポートしてくれるそうで「私は新規就農をしていた際に、実際にグリーンサポートの農地を賃貸で貸してもらったことがあります」と谷津さん。

社員一人ひとりの希望や将来像に寄り添いながら、選択肢を用意してくれる。その姿勢が、言葉の端々から伝わってきました。

「農家って、本当になんでもやらなきゃいけない仕事なんですよね」

そう話すのは、長く現場を見てきた長谷さんです。

「トラクターに乗るだけじゃなくて、機械を直したり、溶接したり。本当にいろんなことをやります。正直、みんなずっとここで働き続けてほしいという気持ちはありますけど、もし将来ここを離れて、違う業種に行ったとしても、ここで身につけたことは、きっとどこでも役に立つと思うんです。だから『スキルアップできる職場』だと思っています」

浅田さんも、その言葉に重ねるように、こう話してくれました。

「経験や知識、技術がないまま農業を始めると、どこかでつまずいた時のリスクがすごく大きいと思うんです。その点、会社員として農業に関わると、教えてくれる人がいて、チャレンジできる場も用意されている。しかもここは、いろんな部署がある。自分がスキルアップできる環境が、早い段階から整っているのはすごく大きなメリットだと感じています」

学びながら、将来を考える。いつか新規就農という道を選ぶこともできるし、会社員として働き続けながら、日々スキルを高めていくこともできる。

さまざまな経験を積みながら、自分で仕事の幅を広げていき、その中で『自分の人生の道を選べる』ところが、この環境の一番の魅力に感じます。

プライベートの時間も大切にできる上川暮らし

近年は、北海道外から上川町へ移り住み、働き始める人も増えています。


グリーンサポートでは、会社が所有するアパートや研修施設のような住居を用意しているほか、民間のアパートを会社で借り上げ、社員が住める形を整えています。間取りは1LDKから2LDK、3LDKまであり、単身の方から家族世帯まで対応できる環境です。

車で15分ほどのところにある町営体育館は利用料はなんと1回50円。年パスを購入し週に2回ほど通っているという宍戸さんは今そのジムにハマっているそうで「トレーニングマシンもしっかりしているんですよ」と教えてくださいました。

また、現在4歳のお子さんがいる長谷さんからはこんな声も聞かれました。

「上川町は子育てしやすいまちだと思いますよ!自然の中でのびのびと子どもを遊ばせることができます。上川町は移住支援にも力を入れており、給食費は無料、医療費も18歳までかかりません。金銭的な負担が少なく、安心して子育てができる環境が整っています」

一方で、大きな病院や大型スーパーを利用する際には旭川市まで車で1時間弱かかるなど不便に感じる点もあります。それでも「子育てのしやすさ」を考えると、十分に魅力的だと感じている方が多いようです。

こうしたジムで体を動かしたり、家族との時間を大切にしたりと、プライベートの時間を大切にできるのも農業法人だからこそかもしれません。

「個人農家の場合、どうしても休みが取りづらくなりがちです。その点、農業法人であるグリーンサポートでは、人数が増えてきたことで10日から2週間ほどの連続休暇を取得し、実家へ帰省することも可能になっています」と長谷さん。

大雪山の麓で働く、ということ

最後に、みなさんが口を揃えて話してくれたのは仕事中に目の前に広がる景色の美しさでした。

「大雪山が本当に綺麗なんです。夏場なんかは、仕事中だけど『散歩してるのかな?』っていう気持ちになるくらい気持ちがいい。畑の見回りをしているだけなのに、目の前には大雪山の山々が広がっていて、本当にきれいなんです」

とその景色にみんな首を強く縦に振ります。

長谷さんも、この土地ならではの風景について教えてくれました。

「結構、CM撮影とかも来るんですよ。山が近くて、電線とかがほとんど見えないので、映像にすると日本っぽくない景色になるみたいです。撮影に使われることも多いですね」

ここで働く日常の中に、当たり前のようにこの景色がある。
そのこと自体が、この場所で働く大きな価値なのだと感じました。

「この大雪山の景色は、疲れた心を癒してくれるんですよね」

みなさんからふとこぼれたその一言が、この場所での働き方を象徴しているように思えます。

疲れた心を癒してくれる自然と、学びと挑戦ができる環境。
会社員として「農家」を続けるという選択肢が、ここ上川町には確かにあります。

会社名:有限会社 グリーンサポート

住 所:〒078-1744 北海道上川郡上川町北町189番地